ヨウ素酸添着活性炭【サンプリフ Oシリーズ / スターコール Iシリーズ】
従来の一般活性炭や3層式活性炭をヨウ素炭で脱臭処理を行うことで、活性炭使用量・交換頻度の減少、
また送風機の電力削減により、従来脱臭処理の大幅なコストダウンが可能です。
主要性状比較
種類・形状 | 粒 度 | 充填密度 | 炭 種 | |
破砕炭 | 4〜8メッシュ(約4.7〜2.4mm) | 0.40〜0.50kg/ℓ | 一般ガス用 活性炭 | |
破砕炭 | 4〜8メッシュ(約4.7〜2.4mm) | 0.52〜0.62kg/ℓ | サンプリフ® Y-SC・O | スターコール® Y-AC・I |
円柱状炭 | 4〜6メッシュ(約4.7〜3.3mm) | 0.45〜0.50kg/ℓ | 一般ガス用 活性炭 | |
円柱状炭 | 4〜6メッシュ(約4.7〜3.3mm) | 0.52〜0.62kg/ℓ | サンプリフ® P-SC・O | スターコール® P-AC・I |
吸着脱臭メカニズム
1. 高濃度硫化水素が流入すると従来のヨウ素炭では酸化剤ゾーンが保護されず、ヨウ素酸が消耗され硫化メチル等の除去が不十分になります。
2. そこで当社のヨウ素炭は、左図のように入気側で脱硫化水素触媒ゾーンとして作用しヨウ素酸が消耗しないようにバリアとして機能する特殊製法で調整しています。
3. 脱硫化水素触媒ゾーンでは、硫化水素が酸化され空気中の水分と反応し硫酸として活性炭に保持されます。
4. 3で生成された硫酸が中和剤として働き、アンモニア等のアルカリ性成分を効率的に除去します。
関連資料
圧力損失
基本設計条件
項 目 | 推奨設計値 | 備 考 |
空塔速度 | 0.20〜0.34 m/sec | 上向流で使用時は、活性炭が流動開始する 0.5 m/sec以下で使用。 |
充填高さ | 0.5〜0.7 m | 臭気負荷が極小の場合、0.1m以下でも可能。 |
接触時間 | 1.2〜3.6 sec | 臭気負荷が極小の場合、0.5sec以下でも可能。 |
ガス温度 | 常 温 | 氷点下及び45℃以上にならないこと。 |
湿 度 | 80%以下 | ただし、結露しないこと。 |
※高湿度条件での使用の場合、脱臭装置は必ず耐食材料で製作してください。
炭種別性能/平衡吸着量(%)(濃度5ppmにおける)
種類・形状 | 硫化水素 | アンモニア | 硫化メチル |
ヤシ殻破砕炭 | 44 | 7 | 6 |
石炭系円柱状炭 | 39 | 7 | 6 |
※アンモニアの平衡吸着量は、硫化水素共存下で測定
スターコール®(特許庁 商標登録番号 第779266号)は、旧北炭化成工業株式会社から株式会社サンテックスへ譲渡による商標権移転をしました。
活性炭 保管と使用上の注意 必ずお守りください。
- 火気に注意してください。10トン以上を保管する場合は消防法の指定可燃物扱いになります。その際は消防法に従ってください。
- 直射日光を避け、水漏れ、湿気に注意し、屋内で保管してください。
- 袋内の温度及び圧力の変化によって、内容物が固くなったり開封時に微粉が吹き出す場合がありますので注意してください。
- 粉じん対策のため、使用状況に応じて防じん眼鏡・防じんマスク・手袋などの保護具を着用してください。
- 空気中の酸素を吸着するため、吸着塔内など密閉された場所で取り扱う場合は酸素欠乏状態になります。吸着塔内に立ち入る際は必ず、労働安全衛規則 酸素欠乏危険場所の作業に従ってください。
- 眼に入った場合は、こすらず直ちに清浄な流水でよく洗眼し、医師の手当を受けてください。
- 添着炭は特殊処理を施してあるため、取扱いはカタログおよび製品安全データシート(MSDS)等の注意に従ってください。